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学科 | 社会学科 |
年度 | 2010 |
ゼミ名 | 小林 久高 |
タイトル | 恋することは幸福か――人間が恋愛に求めるものとその変遷―― |
内容 | 本稿は、第一に恋愛の歴史的変遷をとらえることを目的とする。恋愛という感情は、社会に応じその姿を様々に変化させる社会的な概念であるが、先行研究は、恋愛が抽象的な概念であること、社会問題や精神論が絡み易いことから、難解なものとなっている。この状況を受けて、筆者は主に歴史とその社会的背景に的を絞り、恋愛をとらえ直すことにした。また、第二の目的として現代の恋愛におけるジェンダーや異性愛、家庭主義、自然主義などの「普通」が、どのような背景から「普通」と考えられるにいたったのかを検討した。 その結果、時代ごとに見ると全く違うように思える「恋愛」の姿が、大きな流れを持ち脈々と続いてきていること、同時に、恋愛が排除や煩悶を恒常的に行うことで時代ごとに主流を生みだしたことが示された。 |
講評 | 本年度の卒業論文は、文献をもとにした理論的研究、データの計量分析にもとづく論文、質的なデータ分析にもとづく論文と多様な方法を用いるものだった。 また、扱っている対象も、社会学の原点ともいうべき問題を解いた「宗教と科学」といったものから、現代的な問題を解く「就職活動の逆機能」といったものまでさまざまであった。 提出された論文はすべて、かなりの水準を示すものであり、執筆者が真剣に問題に向きあい、何とかその問題の構造や原因を明らかにしようとしている姿が文脈からありありとうかがえた。教員としてそういった論文を読むことは楽しくもあり、勉強になったことも多い。すべての執筆者の努力を高く評価するとともに、感謝したいと思う。 |
キーワード1 | 結婚 |
キーワード2 | 生殖 |
キーワード3 | ロマンティック・ラブ |
キーワード4 | ディスコース |
キーワード5 | 家庭主義 |
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