| 詳細 | |
|---|---|
| 学科 | 社会学科 |
| 年度 | 2023 |
| ゼミ名 | 鵜飼 孝造 |
| タイトル | 承認欲求が引き起こす個性の喪失 |
| 内容 | 近年ユーザー数が急増したインスタグラム。人々はこぞって「インスタ映え」を意識した投稿をしている。つまり、現実世界に加え、人から評価される世界がもう1つ増えたことになる。しかし、その世界ではユーザーが理想の自分の姿を創造しているのだ。 そこで、インスタグラムを始めとするSNSにおいて、人から評価されたいという思い強さのあまり、本当の自分を見失ってしまう、個性が喪失しているという問題があると考察した。この個性を喪失させる原因は、人間が元来持つ承認欲求にあると仮定し、インタビューや先行研究をもとにSNSとの関連性を調査した。その結果、SNSそのものに承認欲求を高める要素が含まれており、SNSユーザーの多い現代の若者は、他者からの評価を行動の根底に置いていると考えられる。 ファッションの実体験を通して、筆者自身が得た学びを、社会学的思考と絡めて論じていく。 |
| 講評 | ファッションは、本来、流行と個性のバランスの上に成り立っているが、SNSが普及する中で、流行に「のる」だけでなく、それが「いいね」という形で評価を受け、本人の承認欲求につながることになり、さらに個性の喪失につながる。この論文は、自らの大学入学以来のファッションの変化をたどりながら、個性を取り戻すために、ミルの自由論に遡った考察をしているのは興味深かった。 |
| キーワード１ | SNS |
| キーワード２ | 個性 |
| キーワード３ | ファッション |
| キーワード４ | 自己承認欲求 |
| キーワード５ | 他者承認欲求 |
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