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学科 社会福祉学科
年度 2010
ゼミ名 木原 活信
タイトル 福祉に対するイメージや理解はどのような背景をきっかけにして生まれるのか
内容  近年地域福祉や市民活動が見直されつつあり、町全体で地域福祉に取り組んでいる自治体が多い。しかし地域で暮らす住民全員は、本当に福祉への関心が高いのだろうか。自分に直接的に関係のある社会保障や社会問題でないと目が向きにくいのが現状ではないのだろうか。本論では、国民が福祉の諸問題についてどのような考えを持っているのかの考察をし、その意見の根底にあるものは何か、どのような要因が個人の福祉観や福祉的問題への理解に影響するのか文献や既存の調査結果を検討した。人生全てが福祉観に影響することは当然だが、本論では日本人の伝統的な性役割分業主義が招く日本の家族形態や、経済的事情が影響する住宅所有形態といった生活の根本を成す要因に着目した。そしてそれらが、福祉に対する関心の高さや範囲、社会保障政策に対する理解の深さ、地域福祉の当事者意識などに、間接的に影響している重要性を示した。
講評 「福祉に対するイメージや理解はどのような背景をきっかけにして生まれるのか」というリサーチ・クエスチョンがそのままテーマ設定となったユニークな論文である。論文の冒頭の「福祉という言葉のひびきがあまり好きでない」ということを着想、起点にしている点は、独創的であり、大変興味深いものであった。しかしながら、論文にとりくんだ時間や期間が十分でなく、またオリジナルな調査ではない既存のデータを加工して用いている点で、結論がやや曖昧であり、力を十分に発揮するには至らず説得力に欠いたものとなってしまったのは残念であった。今後の飛翔を期待したい。
キーワード1 福祉観
キーワード2 住宅所有形態
キーワード3 職業選択
キーワード4  
キーワード5  
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