詳細
学科 社会学科
年度 2023
ゼミ名 鵜飼 孝造
タイトル 坂元裕二脚本作品からわかる女性の恋愛観と理想の居場所 ―2010年以降の作品から読み解く―
内容 坂元裕二のオリジナル脚本作品は恋愛ドラマからヒューマンドラマまでどの時代でも絶大な支持を得ている。視聴者の作品に対しての感想や反応を調査することで、視聴者の価値観や理想などが明らかになるのではないかと注目した。作品が女性を主人公とする場合や女性の描写が多く描かれていることが特徴的なことに焦点を当て、女性の視聴者に調査対象を絞り、坂元裕二の作品を通して女性視聴者の恋愛観や社会的境遇から抱く理想の居場所とは何かを調査した。坂元裕二の作品内容と現代社会を比較すると、現代には恋愛と結婚の二分化という考え方が存在することがまず明らかとなった。期限が生じる恋愛と長く続く結婚では、財力・価値観などの求める対象が違っている点に注目できた。また、女性が社会進出によって日常に孤独感を抱き、血縁や恋愛に捕らわれない自分らしくいられる居場所を求めていることが調査結果から明らかとなった。
講評 多くの人気ドラマを生み出している脚本家坂元裕二の最近10年の作品と視聴者の感想を分析することで、現代の女性は恋愛と結婚の分離、自分らしくいられる場所を求めているという結論に至っている。かつての友情<恋愛<結婚という優先順位が逆になり、女性たちはずっと成長を支える友人を必要とするようになったのだろう。渾身の力作として読んだ。
キーワード1 坂元裕二
キーワード2 恋愛観
キーワード3 女性の居場所
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