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学科 | 社会学科 |
年度 | 2023 |
ゼミ名 | 小林 久高 |
タイトル | 韓国のブランド品購入をめぐる社会的構造――どうやってブランド品は階級を示すものになったのか―― |
内容 | 現代社会では、ブランド品の消費はよくあることである。ただし、韓国が他の国に比べて1人当たりのブランド品の消費額が多いというニュースを見て疑問が生じた。なぜ韓国ではこのような現象が現れるのか。そのため、本論文の目的は、特に韓国でのみこの現象が顕著になる理由を分析を行ることである。 ブランド品購入を巡る既存研究を基に、消費によって生じる精神的な影響を説明しようとしたが、これは個人に限定され、すべての韓国人を説明することは不可能であった。その中で、韓国人が年齢に関係なく特に物質的な豊かさに執着するという調査結果を確認し、筆者は彼らに共通の認識があるのではないかと考えるようになった。であれば、その共通の認識はどこから来るのか。それは歴史であった。 植民地時代以降の韓国の近現代史を確認した結果、急激な経済発展とIMF危機により、国民全体が世代に関係なく物質主義の重要性を実感したことが把握された。また、そこから生じる見えない階級差別が、彼らの心に火をつけたことも確認した。 |
講評 | 韓国社会のブランド品志向の強さについて検討した論文。一見関係なさそうな植民地支配の経験がブランド品志向に影響しているという議論はなかなか説得的だ。 |
キーワード1 | 韓国 |
キーワード2 | ブランド品 |
キーワード3 | 物質主義 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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