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学科 | 社会学科 |
年度 | 2023 |
ゼミ名 | 板垣 竜太 |
タイトル | 集団活動内でのスキルアップ意欲について―バンドサークルに所属する大学生を事例に― |
内容 | 本論ではスキルアップ意欲に着目し、楽器演奏を趣味とする大学生を対象にアンケートとインタビューを行った。また、意欲とサークル集団への所属には関連があるのではないかと考えたため、集団に所属し楽器を続けている人と、個人活動で楽器を続けている人を比較した。この結果、本論では次の3つのことを明らかに出来た。1つ目は、バンドサークル内での演奏イベント・競争的な要素・先輩や後輩との関係は意欲に大きな影響を与えるということ。2つ目は、サークルに所属する楽器奏者には大きく分けて5つの意欲の保ち方が見つかり、それらは同時に複数の保ち方を使い分けている場合や、時間を経て変化する可能性もあるということ。3つ目は、将来性のある目標の有無が、意欲の維持に大きく関わっているということである。これら3つの結果から、楽器に対する意欲とは音楽への関心に加えて、楽器を続けていくための環境条件、そして同様の趣味を持つ社会的ネットワークを満たしている場合に、自然と湧いてくる意欲なのではないかと結論付けられた。 |
講評 | 「意欲」や「モチベーション」といえば就労や就学に関連して論じられるのが一般的だが、本研究はそのいずれにも直結しない楽器の上達意欲がどのような条件において生ずるかを探ろうとしたものである。その結果、バンドサークル内の関係や競い合いの環境など、社会的ネットワークや楽器に関わる環境条件などが意欲に関わるものとして抽出されたのは興味深い。「意欲」があるのがよいことだという前提があるように見受けられる箇所もあるが、有用性の領域とは異なるところに生じる意欲の問題に取り組もうとした点は評価したい。 |
キーワード1 | 意欲 |
キーワード2 | サークル集団 |
キーワード3 | 楽器 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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