詳細 | |
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学科 | 社会学科 |
年度 | 2023 |
ゼミ名 | 立木 茂雄 |
タイトル | 「他者に対して性的に惹かれない」アセクシュアルの不可視化と葛藤??????アセクシュアル当事者の語りを通して? |
内容 | 近年、ダイバーシティが進展していくにつれて世界的にセクシュアルマイノリティが注目を浴びてきた。しかし、「異性を好きになるのは当然だ」という考え方は批判されてきたが、「他者に性的に惹かれるのは当たり前だ」という社会通念に疑問を抱かれることはなかった。「他者に性的に惹かれない」セクシュアリティであるアセクシュアル当事者へのインタビューを通して、当事者の感じる多様な生きづらさをインターセクショナリティの視点を用いて明らかにした。生きづらさの要因は恋愛的指向や性別など、さまざまな要素が交差しているが、根本にはロマンティックラブ・イデオロギーの考え方や、恋愛関係と性行為はイコールであるといった社会通念が考えられた。この考えはアセクシュアルの存在を不可視化しており、セクシュアルマジョリティは社会の当たり前を考え直し、多様なセクシュアリティの存在を認知することが求められている。 |
講評 | 林さんは、性的志向が「アセクシュアル」である人々、つまり、他者に対して性的に惹かれない人々に焦点を合わせ、当事者が直面する様々な生きづらさについて研究しました。自らのもつネットワークをフル活用してインフォーマントとつながり、ごく短期間のうちに次々とインタビュー調査を敢行し、当事者の語りをもとにアセクシュアルの人々に特有の生きづらさを丹念に記しています。筆者が書いている通り「マイノリティの中のマイノリティ」であるアセクシュアルの人々に光を当て、アセクシュアルという存在やその生きづらさを可視化し、卒論として執筆・公開するという行為そのものが、まさに「批判的な探究」であり「批判的な実践」だったのだと評価できる力作です。 |
キーワード1 | アセクシュアル |
キーワード2 | セクシュアルマイノリティ |
キーワード3 | インターセクショナリティ |
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