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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2010 |
ゼミ名 | 木原 活信 |
タイトル | 現代の日本社会におけるひきこもりと男性についての一考察 |
内容 | 「ひきこもり」が社会問題化してから、既に久しい。しかしその定義や実態、支援の在り方などについては現在進行形で研究が進められているのが現状であり、まだまだ明らかになっていない部分が多いものである。いくつかの有効な統計によると、「ひきこもり」には男性が多く、また、筆者自身のイメージとしても男性の方が多い印象を受けている。そこで、ひきこもりと現代日本の男性性における親和性について考察するべく男性学の立場から研究を行った。男性学とは、男性を「らしさ」というジェンダーバイアスから解放し、男性としてより充実した生き方が出来るよう追求・研究する学問であり、本研究には最適な立場と考えたからである。尚、方向性としては「男性の権利派」に近い立場を取っている。親和性が高まる要因としては、社会構造の推移による家族・育児環境の変化と社会的プレッシャーのジェンダー差によると結論付け、社会福祉学的な支援のアプローチの在り方を模索した。 |
講評 | 「ひきこもり」がなぜ男性に多いのか、というリサーチ・クエスチョンを結実させた論稿になっている。男性「らしさ」というジェンダーバイアスを問題視し、それからの解放という視点が特徴的である。普段のゼミでの発表、取り組みの姿勢などが高く評価できる。彼女の結論によると、社会構造の推移による家族・育児環境の変化と社会的プレッシャーのジェンダー差だとされているが、それをどう実際にソーシャルワーク的な支援のアプローチの在り方として活かすかは次の課題となった。この課題を背負って、精神科ソーシャルワーカーとしての活躍を祈念する。 |
キーワード1 | ジェンダー |
キーワード2 | 男性 |
キーワード3 | ひきこもり |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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