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学科 社会学科
年度 2023
ゼミ名 森 千香子
タイトル ジーンズストリートの存在意義 ―「地域振興のための観光地」言説再考―
内容 本論文では、岡山県倉敷市児島地区に位置する児島ジーンズストリートをフィールドに「地域振興のための観光地」言説を再考する。産業衰退都市における観光地化という側面は主に経済学・経営学的視点あるいは行政の視点から批判的論調で議論が進められてきた。一方で地元メーカーや児島商工会議所は、「児島地区の代表的観光地・児島ジーンズストリート」の普及に積極的な姿勢を見せている。この矛盾した現状は、先行研究では「地域」と一緒くたにされ語られてこなかった多様で異なる利害を持ったアクターの存在によって生み出されていると考えた。本論文では中でもジーンズショップのオーナーとジーンズストリートを利用する地域住民らに光を当て調査を行い、児島ジーンズストリートの存在意義を示すことを試みた。調査の結果、オーナーにとってジーンズストリートが客を呼び込むための観光地・拡大し得る販路としての役割を担っていたり、地域住民らにとって散歩道や通学路のように日常生活の一端を担う場所としての役割を担っていたりすることが明らかとなり、「地域振興のための観光地」としてだけでないジーンズストリートの存在意義を見出した。
講評 本研究は、全国的にも知られる岡山県の「児島ジーンズストリート」が地域社会に及ぼす影響を批判的に検証しようとしたものである。先行研究では「ジーンズストリート」の影響が経済的な角度からのみ検証されてきたのに対し、本研究は商店主や地域住民への聞き取り調査を通して、「ジーンズストリート」がもつ社会的な意義や住民の日常における意味などを明らかにすることで、経済偏重型の地域社会論に見直しを迫った。様々な事情からテーマ設定や調査の実施が遅れたが、最後には持ち前のコミュニケーション能力と粘り強さ、旺盛な好奇心を発揮して、論文を書き上げた。もう少し時間をかければなお良い作品になっただろう。
キーワード1 地域振興
キーワード2 観光地
キーワード3 商店街活性化
キーワード4  
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