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学科 社会福祉学科
年度 2010
ゼミ名 木原 活信
タイトル 犯罪被害者支援を行うボランティアの現状と課題
内容  犯罪被害者の支援を行う支援者は,被害者との関わりにおいて,様々な心身面での影響を受ける.ここでは,ボランティアで支援を行う支援者に必要とされるサポートについて,本研究対象のボランティア支援者にアンケート調査,インタビュー調査を行い,考察した.調査を通し,支援において困難を感じたときなどに対する精神的なサポートに加え,自身の活動の動機付けとなるための支持的サポート,支援者同士の交流の構築等,今後支援者に対するきめ細かな体制を整えていく必要性が示唆された.その上で,支援者を専門的に支えるコーディネーターの存在が必要であるとし,支援を行うボランティアへのサポート内容について提言した.犯罪被害者支援は,心身面での影響が大きいとされながらも,個々の多様な資質が活かせる分野である.今後支援を拡充させるためには,まず土台となる支援者側の体制を強固にしていくことが求められる.
講評 犯罪被害者支援を行うボランティアの現状と課題という論文は、明快で、大変、読みやすく整理されたものであった。当初、被害当事者自身に焦点をあてていたことから、研究対象を支援するボランティアへ転じたことは調査対象の現実的選択としてもかえってよかったと思う。ゼミでの発表やその取り組みも真摯であり、実践フィールドのなかから自分の課題を見つけ出し、それを論じていく姿勢は好感がもてた。今後は福祉実践のなかで更に社会問題の現実と深淵に立ち向かってほしい。
キーワード1 犯罪被害者支援
キーワード2 ボランティア
キーワード3 サポート
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