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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2023 |
ゼミ名 | Martha MENSENDIEK |
タイトル | 多元主義国家におけるナショナリズムの正体 ―海外から見る今後の日本における共生社会の条件や課題― |
内容 | 近年では、日本の急速な高齢化に伴い、海外から大量な外国人労働者が日本に入り、やがて定住するようになった。それに伴い、日本政府が様々な対策や制度に追われているのが事実である。そして、今すでに迷走に入った制度や移民に対する不完全な定義、社会的な排除や差別などの課題も近年では顕著化しつつある中、本論文ではこれからの日本における共生社会を構築する際に、どのような要素が必要か、海外の国と比べ、それぞれの国にはどのような特徴があり、そして日本にとってそれぞれの経験や政策から何が学べるのかを比較研究や文献研究をした。その結果、日本は元来一元的な社会ではなかったにもかかわらず、己のルーツや社会的な出自に対する不覚が原因で、より単一主義色が濃くなり、脱中心化が不十分である結論に至った。より多元的な社会構造が実現されなければ、社会的周縁化はなくならないがゆえに、多様性の富んだ共生社会の構築が急務である。 |
講評 | 移民の受け入れを阻むナショナリズムと排外主義、そして格差社会に着目し、その背景と課題について考察した。単一民族主義や排除の理論を分析した重要な内容である。マージナライゼーション(周縁化)の視点か考察した点など、問題意識がしっかりと示せて、深く考察している点を評価したい。多様性・多文化を重んじる教育や政策が急務であることを指摘し、日本の多元化こそが日本の展望であると強く結論づけた。視野が広い視点と鋭い分析力をこれからも磨きをかけて、日本社会の共生社会の実現に独自の貢献をしてくれると期待している。 |
キーワード1 | 移民 |
キーワード2 | 脱中心化 |
キーワード3 | 血統ナショナリズム |
キーワード4 | ナショナルプライド |
キーワード5 | |
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