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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2023 |
ゼミ名 | Martha MENSENDIEK |
タイトル | 食糧不足の視点から見た貧困地域の自立を促すためのハンガーゼロに向けた必要な支援とは |
内容 | 2022年に飢餓に直面した人口の中間値は前年から1億2200万人増加し、7億3500万人であった。世界的パンデミックや度重なる気候変動、ウクライナ戦争などの影響により、西アジア、カリブ諸国、アフリカの全地域で飢餓は増加の一途をたどっている。特にアフリカでは5人に1人が飢餓に直面し、世界平均の2倍以上の数である。飢餓の原因となる自然災害、紛争は突然として起こり、人々は瞬く間に食糧不足に陥る。緊急性という側面では、食糧の配給や資金、物品の支給などの短期的支援は重要であるが、根本的な問題解決にはなっていない。アフリカ地域の現状は、外部からの食糧支援に依存し、自主性に欠ける受動的な姿勢が目立つ。ここでは、自給自足可能な自立した環境整備への中長期的な支援が求められる。インタビュー調査と文献研究の2種類の研究を実施し、意見を述べている。これらを総括し、外部支援依存からの自立に必要な本質的要素・条件を提示している。 |
講評 | 飢餓の問題に着目し、国際社会のさまざまな取り組みと課題について考察した。文献研究とインタビューで得た情報をもとに、特にアフリカのコンゴ共和国についての現状と支援事例を含めて詳しく述べている。飢餓問題の歴史的背景の考察は今を理解するのに大変重要である点をきちんと認識している。日本のODAとNGOのそれぞれの役割と問題点を示している。飢餓は世界規模の大きな人道危機であり、解決できるはずの問題である。最終的には分かち合うことにかかっている、という倫理にかかわる結論が印象的である。この機会に得た知見をこれからも発信続けてくれることを期待する。 |
キーワード1 | 自立支援 |
キーワード2 | 貧困 |
キーワード3 | 飢餓 |
キーワード4 | アフリカ |
キーワード5 | NGO |
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