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学科 社会福祉学科
年度 2023
ゼミ名 永田 祐
タイトル  産業保健活動に対するソーシャルワーク介入の必要性 ―精神障害による離職事例から産業ソーシャルワーカー導入を検討する―
内容  労働環境によるメンタルヘルス不調や精神障害を発症する労働者が増加する中、その対応は産業医中心の医療的支援のみであることが産業保健体制の現状である。そこにはソーシャルワークの視点が必要であり、産業ソーシャルワーカーという専門職の活躍が期待できる。しかし、その存在はまだ日本社会に知られていない。したがって、全国で実践が見られる医療ソーシャルワーカーとスクールソーシャルワーカーの歴史的変遷から産業ソーシャルワーカー普及のための方策を立てた。それは、海外の産業ソーシャルワーク実践を学び日本に伝えること、企業や地方などの小規模組織で多くの実践を図ること、産業医中心の産業保健活動に限界があることを産業医自身が認識しそれを日本社会の共通認識として定着させることである。
 一方、政府は産業保健が整っていない企業への産業医導入を優先的に行うと考えられる。故に、現時点では大企業が先駆けとなり産業ソーシャルワークの実践を重ねることが産業ソーシャルワーカー導入への着実な方法だと考えた。
講評 企業における産業ソーシャルワーカーの役割や配置の必要性について考察しました。こうした存在は日本社会には定着しておらず、配置もほとんどされていませんが、ソーシャルワーカーの包括的な視点が、企業の中にも必要であることについて、説得力のある論証ができました。医療や学校の現場でもソーシャルワークの導入が進められてきたように、暮しを包括的に捉えるソーシャルワークの視点は、様々な領域で求められています。そうした視点を持って、社会でご活躍されることを願っています。
キーワード1 精神障害
キーワード2 産業保健
キーワード3 産業医
キーワード4 産業ソーシャルワーカー
キーワード5 多職種連携
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