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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2023 |
ゼミ名 | 永田 祐 |
タイトル | 発達障害がある母親による子育ての困難や課題とその支援 |
内容 | 大学3年時に母子生活支援施設で実習を行った際、過半数の母親たちに発達障害の疑いがあった。将来を見通して考えることができない、対人関係に問題があるなど、発達障害の特性が子育てをより困難にしているように感じられ、関心を持った。本論文では、発達障害についての特徴を整理し、成人期を迎え生活していくなかで、その特性が就業面・家庭面での生活をより困難にしていることを論じた。後半は子育てをする発達障害を持つ母親に焦点を当て分析したが、発達障害の特性が色濃く反映され、子育てをより困難にしていることが分かった。発達障害圏の母親をめぐる多様な問題に対しては、社会資源の開発や地域社会のあり方の見直しなど、多様なアプローチが必要である。特に、ポピュレーションアプローチであるネウボラが有効であると思われる。支援や制度も重要だが、なによりも、発達障害のバリエーションはその人の個性や特性と結びついているため、診断名だけで判断するのではなく、それぞれの人のベースにある特性を理解することが重要である。 |
講評 | 発達障害がある母親の子育ての課題と、それを支援する方法について検討しました。名張市のネウボラの取り組みを手がかりに、その困難が多様な形で現れる発達障害を抱える母親に対しては、それぞれの個性や特性を踏まえた、個別的で伴走的な支援が必要であることを明らかにすることができました。発達障害に限らず、母子生活支援施設の実習で学んだ多様な困難をかかえる女性の問題について、これからも考え続けてほしいと願っています。 |
キーワード1 | 発達障害 |
キーワード2 | 子育て |
キーワード3 | グレーゾーン |
キーワード4 | 自閉症スペクトラム障害 |
キーワード5 | 母親 |
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