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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2023 |
ゼミ名 | 木原 活信 |
タイトル | 外国につながる子どもの教育保障における福祉的アプローチの必要性についての考察 |
内容 | 現在、日本に暮らす外国人が年々増加している中で、そうした外国人を親に持つ「外国につながる子ども」の教育をいかに保障できるかが課題となっている。本論文では、「外国につながる子ども」の教育保障における具体的な課題として挙げられる不就学の問題及び進学の問題において、背景として「貧困」「孤独・孤立」「社会基盤の不安定」といった3つの福祉的な課題を含んでいることを整理した。そして、現在の日本の「外国につながる子ども」への施策が主に日本語指導が必要な生徒を対象にした、教育的なアプローチにとどまっていることを指摘したうえで、問題に対する実態把握調査の実施、「外国につながる子ども」への支援の十分な知識を有するスクールソーシャルワーカーの養成及び、在日外国人支援団体・学校・行政での支援ネットワーク構築、学校外での居場所としての地域資源の促進が必要であることを示した。 |
講評 | 本論文では、日本に暮らす外国人が年々増加している中で、外国人を親に持つ「外国につながる子ども」の教育をいかに保障できるかについて、一貫して議論している。その社会背景として「貧困」「孤独・孤立」「社会基盤の不安定」といった3つの福祉的な課題を含んでいることを丁寧に議論した。提言として、現下の施策が日本語指導中心の教育的なアプローチにとどまっていることを指摘したうえで、問題に対する実態把握調査の実施、スクールソーシャルワーカーの養成及び、在日外国人支援団体・学校・行政での支援ネットワーク構築、学校外での居場所としての地域資源の促進が必要であると結論づけた。論理展開も卓越しており、大変丁寧な議論展開がされた秀作となった。今後、論文で得た知見をもとにソーシャルワーカーとして磨きをかけ、更に実践課題を応用していってもらいたい。 |
キーワード1 | 外国につながる子ども |
キーワード2 | 外国にルーツを持つ子ども |
キーワード3 | 外国籍児童 |
キーワード4 | 教育保障 |
キーワード5 | |
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