詳細 | |
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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2023 |
ゼミ名 | 野村 裕美 |
タイトル | 長期入院を要する高校生に対する学習保障 |
内容 | 本論文では筆者の実体験から、長期入院を要する高校生に対する学習保障をテーマに設定し入院時における継続した学びの必要性を論じている。非義務教育段階である高校生への学習保障は支援体制の遅れや自治体間、学校間の格差が指摘されているという現状にあり改善が求められている。 アキ先行研究から病弱児教育の変遷や意義をまとめ教育の重要性を述べている。また文部科学省が実施した事業内容の成果報告書から各自治体の取り組みや成果をまとめた上でどのような支援体制の構築が求められているのかについて整理を行った。そしてよりミクロの視点での考察を行うためインタビュー調査を実施した。インタビュー調査から得られた新たな視点を含め考察を行い、高校生にとって教育保障は学力の維持のみならずクラスメイトとの繋がりを維持し将来の希望ともなり得ると結論付けると共に、より当事者のニーズに寄り添った支援の提供が求められているとまとめた。 |
講評 | 幼少期からの、自身の闘病経験がこの論文を生み出したことに間違いはありません。それは私も、ゼミの仲間も「触れてよい話題かどうか」、探っていた時期があったと思います。しかしある時、筆者による自身のこれまでを語る時をともにしてから、私たちは筆者の力強さを感じ、暖かさにこちらのほうが甘えながら論文の本質を話題にできるようになりました。長期入院していた患児の側から、筆者にしか見えないこと、気づかないことがさまざまな箇所で論点として指摘されています。小中学生という義務教育ではない、「高校生」というステージの難しさ、切れ目がどうしてもできてしまう教育制度の脆弱性について問題視し、説得性のある、健常児と区別ない教育機会の保障を強く訴えています。 |
キーワード1 | 長期入院 |
キーワード2 | 高校生 |
キーワード3 | 学習保障 |
キーワード4 | ICT活用 |
キーワード5 | |
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