詳細 | |
---|---|
学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2023 |
ゼミ名 | 鈴木 良 |
タイトル | 児童養護施設のアフターケアにおける自立支援 |
内容 | 本研究では、児童養護施設退所児が退所後に抱える困難を踏まえた上で、自立支援の一環として行われる児童養護施設によるアフターケアの現状と課題、解決策を明らかにすることを研究目的とした。 研究の方法としては、アフターケアに関わる先行研究を検討した上で、児童養護施設の職員へのインタビュー調査を行なった。 ?この結果、アフターケアの課題として「職員不足や施設の過負担」、「家族関係の困難」、「セーフティネット・訓練の場の欠如」、「地域との連携不足・制度の不十分さ」が明らかになった。 今後のアフターケアのあり方については、施設内では「職員不足の解消」、「組織的な体制」、「家族関係の困難の解消」、「セーフティネット・訓練の場の構築」、施設外では「地域との連携・情報共有」、「より充実した経済的支援」、「施設と退所児の位置付けを示す制度」、「当事者同士の関わりの場」が重要だと考えられた。 |
講評 | 本研究では、児童養護施設退所児が退所後に抱える困難を踏まえた上で、自立支援の一環として行われる児童養護施設によるアフターケアの現状と課題、解決策を明らかにすることを研究目的としている。研究の方法としては、アフターケアに関わる先行研究を検討した上で、児童養護施設の職員へのインタビュー調査が行なわれた。 この結果、アフターケアの課題として「職員不足や施設の過負担」、「家族関係の困難」、 「セーフティネット・訓練の場の欠如」、 「地域との連携不足、制度の不十分さ」を明らかにしている。今後のアフターケアのあり方については施設内では 「職員不足の解消」、 「組織的な体制」、「家族関係の困難の解消」、「セーフティネット・訓練の場の構築」、施設外では地域との連携 ・情報共有」、 「より充実した経済的支援」、 「施設と退所児の位置付けを示す制度」、「当事者同士の関わりの場」が重要だと結論が述べられている。 筆者は在学中から当施設にアルバイトとして関わっており、子どもたちや職員と関わる中で、このテーマを研究するようになった。児童養護施設の子どもたちが施設を退所してから、経済的に困窮したり、社会的に孤立したりするという問題は、社会的に認知されるようになり、政府としても対策を講じてきた。こうした中で、本研究は退所児の実態を明らかにすると共に、どのような支援策が必要かを実態調査に基づいて丁寧に記されている。本研究の成果が、自立支援の方法を検討する際の一助になることを期待したい。 |
キーワード1 | 児童養護施設 退所児 |
キーワード2 | 自立支援 |
キーワード3 | アフターケア |
キーワード4 | 自立支援 コーディネーター |
キーワード5 | |
戻 る |