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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2023 |
ゼミ名 | 鈴木 良 |
タイトル | 発達障害児・者のきょうだいの生きづらさとその支援 ?きょうだいであり、きょうだい支援事業者のインタビュー調査を通して? |
内容 | 近年、障害のある人の親の支援は理解が広がってきているが、障害のある人の兄弟姉妹(以下、きょうだい)に対する支援に焦点が当てられることは少ない。しかし、きょうだいは独自の悩みを抱えている。 本研究では、きょうだいであり、彼らの支援事業をしている代表にインタビュー調査を行った。その結果、まず、きょうだい、彼ら同士でしかわかりえない思いが存在していた。次に、それらの悩みもライフステージに伴う、きょうだいに関わる社会環境の変化によって変容することがわかった。さらに、支援のあり方もライフステージごとに変化していく悩みや発達段階、社会的環境に応じて検討していく必要があることが明らかとなった。最後に、きょうだいにとっての悩みが多くなる小学生の時期から、障害理解などの介入が有効的であると示すことができた。 |
講評 | この研究は、きょうだいであり、彼らの支援事業をしている代表にインタビュー調査を行うことによって、きょうだいの生きづらさとその支援について分析している。 この結果、1)きょうだい、彼ら同士でしかわかりえない思いが存在し、2)それらの悩みもライフステージに伴う、きょうだいに関わる社会環境の変化によって変容し、3)支援のあり方もライフステージごとに変化していく悩みや発達段階、社会的環境に応じて検討していく必要があり、4)きょうだいにとっての悩みが多くなる小学生の時期から、障害理解などの介入が有効的であることが示されている。 近年、障害のある人のきょうだいに対する支援に焦点が当てられつつある。親が亡くなり、その後の保護者となるきょうだいが、独自の悩みを抱えている状況がある。きょうだいは情報がない中で、障害のあるきょうだいのことについて共有できる自助グループの存在は極めて重要である。 柴田君は、きょうだい同士の支援に着目し、自助グループの代表からその支援のあり方について検討し、さらには、自らの経験を踏まえて分析をしている。きょうだいに関わる研究はまだ始まったばかりであり、彼が示した研究データが今後の研究の発展に貢献していくと考えられる。 |
キーワード1 | 知的障害児・者のきょうだい |
キーワード2 | 生きづらさ |
キーワード3 | ライフステージ |
キーワード4 | 社会環境 |
キーワード5 | きょうだい支援 |
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