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学科 | メディア学科 |
年度 | 2023 |
ゼミ名 | 阿部 康人 |
タイトル | 朝鮮・韓国にルーツを持つ日本在中のヒップホップアーティストが楽曲の中で表すアイデンティティについて-楽曲のリリック分析とインタビューを通して |
内容 | 本研究は在日コリアンを含め、朝鮮・韓国にルーツを持つ日本在中のヒップホップアーティストが、楽曲の中でどのように自分のアイデンティティを表しているのかを在日に関する先行研究の内容をもとに検討したものである。従来の在日コリアンに関するアイデンティティ研究は、在日コリアンを「日本で最も脅迫を受けてきた民族的集団」でありと規定し、そのネガティブな側面に注目してきた。その中で本研究は、アイデンティティを表す一つの手段であるヒップホップ音楽に注目し、朝鮮・韓国にルーツを持つ日本在中のコリアンがどのようなアイデンティティを表しているのかを検討したのである。そのため、本研究は研究対象としてオールドカマーの在日ラッパーFUNIとニューカマーの移民ラッパーMomentJoonを選定し、彼らの楽曲のリリックを先行研究の方法論に基づいて分析した。その後、分析結果を基に本人とのインタビュー調査を行うことでリリックにおける理解を深め、先行研究の内容と研究結果の関連性を明らかにしようとした。結果、先行研究で取りあげられたアイデンティティの傾向は一定程度見られたものの、同時にアイデンティティを定める基準においては再検討する必要性を感じた。 |
講評 | 朝鮮・韓国にルーツを持つ日本在住のヒップホップアーティストのアイデンティティを研究対象とした社会調査です。地道な歌詞分析およびアーティスト本人への聞き取り調査を通じて、そのアイデンティティーの一端を明らかにした点は評価に値します。一方、研究方法に関する調査をもう少し時間をかけて丁寧に行えばさらに良い論文になったのではないかと思います。2年間の努力の結晶である本作を高く評価します。 |
キーワード1 | アイデンティティ |
キーワード2 | 在日コリアン、 ルーツ |
キーワード3 | ヒップホップ |
キーワード4 | リリック分析、 半構造化式 インタビュー |
キーワード5 | 国籍、言説、民族的 劣等感 |
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