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学科 | メディア学科 |
年度 | 2023 |
ゼミ名 | 阿部 康人 |
タイトル | ネットフリックス(Netflix)オリジナルドラマ「ザ・グローリー」の社会的影響に関する研究-学校暴力に対するアジェンダ設定を中心に |
内容 | 本稿では、ネットフリックスのオリジナルドラマ「ザ・グローリー」が韓国社会に学校暴力に対するアジェンダを設定し、インターネットニュースがそれを拡散させたという仮説を基に、ニュース分析サービスである「BigKinds」を用いてインターネットニュース記事の報道傾向を分析した。研究の理論的枠組みは、マッコムズのアジェンダ設定理論である。 コンテンツ分析の結果、ドラマでは9回の学校暴力シーンが登場し、学校暴力の様々な類型について繰り返し描写したことから、学校暴力の様々な側面に関する情報を提供していた。また、インターネットニュース記事では、作品の中で描かれたシーンだけでなく、実際に発生した学校暴力事件や人物に対して「学校暴力」という単語の代わりに「ザ・グローリー」を使用して「現実版ザ・グローリー」と表現するなど、ドラマのタイトルである「ザ・グローリー」を学校暴力を指す単語として使用していることが分かった。 したがって、ドラマ「ザ・グローリー」は学校暴力の様々な側面を取り上げ、学校暴力という社会問題に対するアジェンダを設定し、これがインターネットニュース記事に転化され、学校暴力に対する議論が広がったと言えるだろう。 |
講評 | ネットフリックスのオリジナルドラマ「ザ・グローリー」を研究対象とした社会調査です。地道なドラマ分析に加えてそれらの内容がインターネット上のニュース記事でどのように論じられていたのかを丁寧に実証した力作でした。一方、ほかの事例に関する先行研究調査(英語文献含む)をもう少し時間をかけて丁寧に行えばさらによい論文になったのではないかと思います。2年間の努力の結晶である本作を高く評価します。 |
キーワード1 | アジェンダ設定 |
キーワード2 | インターネットニュース記事 |
キーワード3 | ドラマ |
キーワード4 | ネット フリックス |
キーワード5 | いじめ問題 |
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