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学科 | メディア学科 |
年度 | 2023 |
ゼミ名 | 水出 幸輝 |
タイトル | 「2.5次元ミュージカル(舞台)」の定義と争点 舞台「『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage」を事例に |
内容 | 本稿は、ミュージカル『テニスの王子様』より興隆した「2.5次元ミュージカル(舞台)」という概念の定義を再検討したものである。「日本2.5次元ミュージカル協会」によると「2.5次元ミュージカル(舞台)」とは、「2次元の漫画・アニメ・ゲームを原作とする3次元の舞台コンテンツの総称」を指す。しかし、この曖昧な定義に対し、先行研究では範囲を限定する試みがなされてきた。しかしながら、これにより「2.5次元ミュージカル(舞台)」の定義は、さらに曖昧なものとなってしまっている。 本稿では、「2.5次元ミュージカル(舞台)」を論じるにあたり、「2次元」から「2.5次元」という次元を横断するために重要な役割を果たす「キャラクター」の存在に着目し、伊藤剛によるキャラクター研究や、須川亜紀子の2.5次元文化研究を参考とした分析を行う。 以上、本稿では舞台「『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage」を事例に、その原作の特性や舞台の作り手・受け手の見方を分析することで、「2.5次元ミュージカル(舞台)」の定義を再検討した。 |
講評 | 本稿は、「2.5次元ミュージカル」というメディア文化について、既存の定義が曖昧であることを確認した上で、何が「2.5次元ミュージカル」の核であるのかを検証しようとしたものである。 漫画、アニメの実写化が盛んに行われている現代のメディア状況の中で、「2.5次元」の本質に迫ろうとする試みは非常に興味深いものであった。先行研究の整理を通じて「2.5次元」という言葉が曖昧に用いられていること、また、「2.5次元」として売り出すことに意味が見出されていることが示唆されるなど、現代のメディア文化を理解するために、興味深い論点を提供することができている。 |
キーワード1 | 2.5次元 |
キーワード2 | 舞台 |
キーワード3 | ミュージカル |
キーワード4 | ヒプノシスマイク |
キーワード5 | キャラクター |
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