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学科 | メディア学科 |
年度 | 2023 |
ゼミ名 | 水出 幸輝 |
タイトル | 「新聞記者」にみるメディアとジェンダー 映画とNetflixドラマを比較する |
内容 | 本稿は、望月衣塑子『新聞記者』(角川新書、2017年)と、それを原案とする映画、Netflixドラマの「新聞記者」を比較し、「ジェンダーとメディア」研究の観点から分析したものである。 「ジェンダーとメディア」研究では、メディア業界におけるジェンダー不平等な構造が長年指摘され続けてきた。圧倒的に男性の割合が高いメディア業界を舞台に、女性記者を主人公にした、映画、ドラマ「新聞記者」は、どのような問題を描いているのか。「女性と労働問題」「男性的な価値観」が表われているセリフや演出に着目して、3作品の分析を行った。 まず、序論で先行研究の整理を行い、「男性社会で働く女性たちのキャリア形成」と「偏ったジェンダーバランスのなかで作り出されるメディア内容」という論点を見出した。本論では、3作品におけるキャラクター設定の検討やセリフ分析を行い、それぞれが伝えるメディア内容や、違い、その要因を明らかにした。 以上、本稿では「ジェンダーとメディア」研究の視点から、原案、映画、ドラマ「新聞記者」にみる男性社会で生きる女性や男性的価値観を明らかにした。 |
講評 | 本稿は、望月衣塑子『新聞記者』(角川新書、2017年)を原案とする映画、Netflixドラマを比較検討したものである。 メディア研究においてもメディア業界そのものが男性優位な社会であり、偏ったジェンダーバランスで作り出されるメディア内容については問題が指摘されてきた。本稿ではこうしたジェンダー研究の蓄積をもとに3つの作品を比較したことで、メディアを横断したときに生じた変化の背景を丁寧に考察することができている。「映像を繰り返し見ること」と粘り強く向き合った労作である。 |
キーワード1 | ジェンダーとメディア |
キーワード2 | 女性と労働 |
キーワード3 | ジェンダー・バイアス |
キーワード4 | キャラクター |
キーワード5 | 「新聞記者」 |
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