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学科 | メディア学科 |
年度 | 2023 |
ゼミ名 | 竹内 幸絵 |
タイトル | 路上ライブの今 ー2006年の先行研究と比較してー |
内容 | 2000年代前半、路上ライブが非常に活発で、ゆずやコブクロ、いきものがかり、flumpoolなど多くの有名アーティストを輩出した。 しかし、現在活躍するアーティストでは路上ライブ出身の人はあまり見かけない。さらに、路上ライブについての先行研究は最も深く研究されているもので2006年のものしかない。2023年現在に至るまでの17年間で、インターネットの普及や路上の環境の取り締まりの強化など、音楽を取り巻く環境は変わった。その変化が路上ライブという一音楽文化において研究されていないと感じ、執筆に至った。 今回は、アーティスト側の目線から考察するため、アンケートなどでの定量的な調査ではその本質を掴むことは難しいと考え、調査結果の個体差を考慮しインタビューを通して定性的に分析することを試みた。活動形態の異なる4人のアーティストにインタビューを行い、彼らの想いに迫った。さらにインタビューの中で挙げられた許可の下で路上ライブをする方法についても具体的に言及することで、今後の路上ライブという文化について考察を深めた。 |
講評 | 路上ライブの先行研究がない!という残念な気持ちから、それが研究のテーマになるのではないか、という順で筆者の興味は広がっていった。確かに路上ライブが多くのアーティストを輩出した時代は遠くなった。最近の若い音楽家らはネット上の配信で人気となり名を挙げていく。しかし路上ライブの魅力はこれら最近の傾向とは一線を画すはずだ。この信念のもと、まず路上ライブ先代の著名アーティスト、ゆず、コブクロ、いきものがかりらのインタビューを追い、路上ライブ史をまとめていった。この部分も読みごたえがあるが、唯一見つかった2006年の路上ライブに関する先行研究が、社会が路上ライブを認めているかのように書いていることへの批判が、本論の次の山場となっていく。そして本研究は、ライブを行っている、あるいは行っていないアーティスト当事者にインタビューして、その意味を探っていく。インタビューはインスタのDMで連絡を取るなど、指導者の世代ではあまり想像できない方法でアクセスしていった。彼らの発言や、アーティストの発言を載せた記事で先行研究と異なる結論を導き出していく。 いつも多くのやりたいことに邁進する姿が印象的な筆者が、楽しみながらスマートに書き上げた論文である。頑張って掴んだ次のステージも、その能力の高さで切り開いていってください。 |
キーワード1 | 路上ライブ |
キーワード2 | インタビュー |
キーワード3 | 環境 |
キーワード4 | SNS |
キーワード5 | 音楽 |
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