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学科 | メディア学科 |
年度 | 2023 |
ゼミ名 | 勝野 宏史 |
タイトル | TWICE日本デビューにおける徹底したローカライズについて |
内容 | 本論文では韓国の女性アイドルグループ、TWICEが日本デビューに伴い行った、MV作成や日本人メンバーを中心としたメディア露出などのローカライズについて分析し、日本デビュー成功の鍵を探る。日本におけるKPOPアイドルブームは偶発的なものではなく、国を挙げてコンテンツ産業に注力している韓国において各芸能事務所が綿密に日本のアイドル市場を分析した戦略である。KPOP樹立には米8軍舞台の存在があり、今日でもアメリカの伝統的な音楽のジャンルを取り入れ、世界的に有名な芸能メディアブランドのビルボードを視野に入れるなど、常にアメリカからの目線に気を配っていることが伺える。多くのアイドルが多様なコンセプトを掲げ活動をしている中で、KPOPが日本に上陸する際には、日本において長い歴史の中で確立したアイドル像である「女性らしさ」や「かわいい」コンセプトに修正される傾向がある。 |
講評 | 今年度は多様なテーマからなる16の卒業論文が提出され、大きくは以下のカテゴリーに分けることが出来た。1.ポピュラーカルチャー(ファッション・音楽)2.テクノロジーと社会・文化変容(AI・アート・ゲーム・プラットフォーム)3.表象・イメージ(ジェンダー・人種・地方・国家・宇宙)4.消費社会・新自由主義(アイデンティティ・消費行動)。興味深いことに、最終の口頭試問において明らかとなったのは、ほとんどの論文が何らかの形で「変容」「つながり」「存在の不安」という問題意識を有しているということであった。本ゼミにおいて卒業論文執筆の際の目標として繰り返し強調してきたのは、トピック重視の狭い範囲で明快な議論を展開することではなく、具体的な現象とその分析の往還の中で自分なりの問いを見出し、その問いを追求する中でさらなる大きな問いにたどり着くということであった。個々それぞれが独自のテーマに着目しながらも、上記のような共通の問題意識を共有することが出来たことは、ゼミ全体での議論を通じてそれぞれの研究が豊かになったからではなかろうか。今後の進路においても、この経験が各自の思考や表現の基盤となり、より幅広い視野で社会に貢献していく素地を築いたと信じている。コロナ禍での入学となり、様々な形の不安や不便があったにもかかわらず、その間蓄積してきた知識と経験を結集させ各論文を完成させた学生たちの努力と成長に心からの敬意を表します。 |
キーワード1 | KPOP |
キーワード2 | TWICE |
キーワード3 | コンテンツ産業 |
キーワード4 | MV |
キーワード5 | メディア |
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