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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2010 |
ゼミ名 | 阿形 健司 |
タイトル | 障害者と労働―障害者雇用の理論と実践の考察― |
内容 | 本論文では、障害者の雇用問題について考察する。従来は福祉の領域で扱われることが多かった障害者問題であるが、近年では障害者の地域での自立が重視されている。障害者が自立するためには一定の所得が必要であり、企業での就労機会を拡大することが障害者の自立には欠かせない。 障害者の就労を支援するために国は様々な制度を整備しており、中核を担う法律が障害者雇用促進法である。障害者雇用促進法では就労機会を拡大するため、法定雇用率を設け、企業が障害者雇用を積極的に進められる環境を整備している。障害者雇用促進法の内容と課題について考える。 現状では障害者雇用に消極的な企業が多いが、障害者を戦力と位置付け、利益を生み出している企業も存在する。障害者は健常者と同じ仕事をすることは難しいが、企業の工夫によって障害者の能力を引き出すことができれば、健常者以上の働きをすることも可能である。先進的企業の実践を知り、障害者雇用を促進する上で企業に求められる役割を考える。 障害は社会システムとの摩擦によって生じるものであり、個人に責任を転嫁することはできない。障害者問題は社会を映す鏡であり、改善策を模索し続ける必要がある。 |
講評 | 雇用の観点から障害者問題を考察した論文。先行研究の的確な整理から問題点を抽出して聞き取り調査を行い、その結果に基づいて大変説得的な議論を展開した力作の論文である。 |
キーワード1 | 障害者雇用促進法 |
キーワード2 | 法定雇用率 |
キーワード3 | 特例子会社 |
キーワード4 | 最低賃金 |
キーワード5 | 人的資源 |
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