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学科 メディア学科
年度 2023
ゼミ名 石田 万実
タイトル 雑誌メディアでの女性の取り上げ方はどう変わってきたのか ?女性誌『VERY』の変遷をたどる?
内容 本稿の研究目的は、女性誌の変遷をたどることで、日本社会が女性に期待する役割の変化に伴い、雑誌メディアにおける女性の取り上げ方がどのように変わっていったのかを明らかにすることだ。そして今後女性が直面する新たな課題や機会に雑誌がどのように対応していくのか、展望を述べた。研究方法として、女性誌『VERY』の2013年3月号と2023年3月号を比較した。
研究結果として、主に2点のことが明らかになった。第1に『VERY』に登場する憧れの女性の対象が変化したことである。第2に男女の境界の線引きが曖昧になったことである。
最後に研究結果を踏まえた今後の課題と展望を述べる。1つ目の課題は今後女性が直面する新たな課題や機会である。2つ目の課題は1つ目の課題に今後雑誌がどのように対応していくのかである。上述の課題を解決するために、社会変化を敏感に捉え、女性誌は時代とともに今後も記事や内容を変化し、世の中の女性の憧れの対象となるものや流行を生み出しメディアの一翼を担っていくだろう。
講評 発行年が異なる女性誌『VERY』の内容を比較し、雑誌で描かれる女性像の変化とその社会背景の解明を試みた。母親に提案するコーディネートが何を意識したファッションとなっているのか、雑誌による育児のアドバイスなどについて、キャッチフレーズや本文を引用しながら各号の特徴を示し、比較を行った。10年で『VERY』が前提としている読者が専業主婦から結婚・出産後も仕事を続ける女性へと変化していることを明らかにし、その要因として人々の意識の変化があることを世論調査の結果を援用して考察した。質的な分析により、雑誌が社会の価値観を捉え、読者に寄り添いながら「憧れの女性」を描き出していることを示した論文である。
キーワード1 女性誌
キーワード2 ジェンダー
キーワード3 社会変化
キーワード4 雑誌メディア
キーワード5 社会的役割
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