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学科 産業関係学科
年度 2010
ゼミ名 阿形 健司
タイトル 過労死大国・日本 ~日本人は何故死ぬまで働くのか~
内容  労働とは本来、人が生きて行く為の術と言えるだろう。しかし日本では、その本来の目的とは対照的に、世界で最も多くの過労死件数を出している。過労死が起きる最大の原因は長時間労働であるのだが、日本の労働者は何故過労死するまで働き続けるのか。
 本論文は以上の事を問題意識として、まず企業的側面と法律的側面の2つの側面から日本の労働者が過労死する背景に何があるのかを考察した。まず企業的側面で注目したのが、終身雇用制度と成果主義制度である。これら2つの制度には、労働者を長時間労働に導く上に、問題のある会社でも辞め辛い何かしらの要因を作っていると考え、その根拠について述べていった。法律的側面では、2008年に施行された労働契約法の就業規則に関する条文に焦点を当てて、私が問題だと感じている点について言及した。
 そして本論文の終盤で、それまでの内容を含めて、何かしらの抵抗もせずそのまま過労死を受け入れてしまう日本人労働者の心理にはどのような特徴があるのかを、本論文で使用したデータや参考文献を用いて自分なりに考察した。
講評 過労死の生ずる原因を多角的に考察した論文。日本人の犠牲的精神が長時間労働を導いてしまう構造的な要因を追究できればなおよかった。
キーワード1 過労死
キーワード2 長時間労働
キーワード3 終身雇用制度
キーワード4 成果主義制度
キーワード5 労働契約法
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