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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2023 |
ゼミ名 | 上田 眞士 |
タイトル | 『健康で豊かな環境づくりには』-ワーク・ライフ・バランス 実現の視点から - |
内容 | 本論文では、労働環境についての現状を述べたのち、私はその解決策には「ワーク・ライフ・バランス」実現が重要であると考えた。そこで、ワーク・ライフ・バランスの概念の登場、そして、それはどのような政策を行っているのかを述べている。ワーク・ライフ・バランスは日本で注目されているが、企業によっては未だに導入していないところもある。そのため、企業の方針によっては、労働環境は改善されておらず、まだまだ長時間労働などの問題を抱えている労働者は多いことがわかった。また、ワーク・ライフ・バランスの実現に実は密接に関わっているものが「働き方改革」である。「長時間労働是正」や「柔軟な働き方の実現」などを目的とした働き方改革の背景にはワーク・ライフ・バランスの実現も含まれているのである。これらの政策の目的として労働環境の改善はもちろんのことだが、国民全員が健康で暮らせることを重要視していると考えた。そこで、今後は新しい働き方や考え方が、重要となってくるだろうと考えた。 以上のように、本論文では「ワーク・ライフ・バランス」の実現から皆が暮らしやすい環境づくりについて考察を踏まえながら、述べている。 |
講評 | 皆さんの卒論のテーマを分野別に大きく括ってみると,「WLBと柔軟な働き方」「障害者雇用など様々な雇用問題」「人事評価の公平性やHR管理の重要性,社内教育,DXによる組織沿革」「日本的雇用の危うさや新卒一括採用の問題点」「戦争体験と経営者」等々となっています。たしかに個々の論文を取り上げてみると,その内容に精粗や優劣もあったように思います。けれども,基本的にはゼミ生皆が真面目に取り組んでくれた。そのように考えています。そこで,以下では皆さんが苦労した研究論文の執筆というものをめぐって,わたしが大事だと考える要点を簡単に指摘して,それを全体に向けた卒論作業を締め括る講評としたいと思います。 まず,自らの選定したテーマに沿って,関連する先行文献をしっかり読んで欲しい。この点を第一に指摘をしておきたいと思います。研究主題に沿って,より多くの関連文献を渉猟している論文ほど,出来映えが良いと思われました。それによって,曖昧模糊としていた問題意識も鮮明化することになるし,課題の掘り下げも深まるからだと思います。具体的な現実を取り上げ,論じるに当たって「素手」で対象に取り組んではいけない。方法的な準備として,認識の枠組みをしっかり作って取り組むことが重要だと思います。昔,私が先生から教わったことを繰り返せば,高い建物を建てるためには,広い土台が必要になる。そのように考えて貰いたいと思います。 また第二に現実の雇用社会の問題を論じる際には,マルクスの昔の有名な言葉をもじって言えば,肯定的な理解とともに否定的な理解も合わせ持って欲しい。要するに,批判的な研究であって欲しいということです。雇用社会の現実は,それが成立した「秩序」である以上,自らの存在の根拠をもっています。しかし,その現実をただ肯定するだけではつまらない。それがはらんだ無理や矛盾にも目を向けて欲しい。そういう要望です。やはり現実理解には,そのような複眼的な視点が必要だと思います。 とはいえ,先人の言葉にもあるように「言うは易く,行うは難し」。評価の基準というよりも,現実理解に際した心がけだ思って下さい。 |
キーワード1 | 長時間労働 |
キーワード2 | 年次有給休暇 |
キーワード3 | ワークライフバランス |
キーワード4 | 働き方改革 |
キーワード5 | テレワーク |
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