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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2023 |
ゼミ名 | 樋口 純平 |
タイトル | 女性活躍における育休制度のありかたとは -ノルウェーとスウェーデンとの比較から考える- |
内容 | 日本の女性活躍は進んでいるものの、国際的にみるとキャリア形成におけるジェンダーギャップが大きい。筆者は、このジェンダーギャップと関係しているのが、「男性の育児参加」であるとし、それを促す制度として、日本の育休制度はあるべきだと考える。しかし、日本の男性の育児参加や育休取得率の低い現状から、日本の育休制度は、男性の育児参加を促す制度として、なぜ機能していないのかという疑問が生じた。そこで、本論文では、パパ・クオータ制をはじめとした、育児参加を導入し、男性の育児参加や育休取得率を向上させた、スウェーデンとノルウェーとの比較を通して、筆者が抱く疑問を明らかにする。比較を通して、日本の育休制度には、男性の育児参加を促す政策はあるが、それに加えて、北欧のような「男性が育休を取得したいと思う制度」の整備と、「男性が育休を取得しやすい職場環境づくり」に課題がある点が、日本の育休制度が、男性の育児参加を促す制度として機能していない原因であると筆者は結論づける。 |
講評 | 日本における女性活躍の課題に、育児休業制度の国際比較という観点から迫った。日本でも制度整備自体はある程度進んでいるからこそ容易ではない制度の設計と運用をめぐる比較分析を、粘り強く進めた。その堅実な筆致に、著者の強みがよく表れている。 |
キーワード1 | 女性活躍 |
キーワード2 | ジェンダー平等 |
キーワード3 | 育児参加 |
キーワード4 | 育休制度 |
キーワード5 | パパ・クオータ制 |
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