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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2023 |
ゼミ名 | 樋口 純平 |
タイトル | ワーキングホリデーから考える若者の国際移動について |
内容 | 国を超えた移動・移住をめぐる理解は、多様化に加えてその帰結も一律ではないことから複雑化している。本論文では、日本人の国際移動について歴史や特徴によって分類化した上でまとめ、増加している女性永住者たちの現状を分析した上で若者の海外就職者について述べていく。そして最近では円安が広がる中で海外出稼ぎが流行していることを踏まえ、ワーキングホリデーより若者の国際移動について考える。 若者たちは、やりがいや生活充実度の向上を求めるため、なぜ日本国内で就職するのではなく、自らの意思で海外の職場で活躍の場を求めるようになったのか、そして人生の中で海外就職することは彼らにとってどのような意味を持つのか解明していく。 その結果、我が国では海外で就学・就業した経験が、帰国した後のキャリアに生かされておらず、そのための仕組みが十分に備わっていないのが現状であることがわかった。これからの日本市場は人口減少によって縮小していくことが予測される中で、若い海外移住者たちは重要な「人的資源」であるといえる。流出した人材の価値を高め、日本へ再び帰還させ、さらに好循環させることが日本の経済的・社会的な発展にとって必要不可欠である。今後、彼らの活躍の幅をさらに広げるためのシステムを構築することは、グローバル化を進めポジティブな社会変容をもたらすことのできる鍵となるだろう。 |
講評 | ワーキングホリデーの課題と可能性について考察した、ユニークな論文である。準備段階での取り組み姿勢は十分であったとは言えないが、先行研究の少なさに苦しみながらもけっこう面白くまとめ切ってしまうところは著者の底力であろう。豊富な体験談が楽しく読める。 |
キーワード1 | 国際移動 |
キーワード2 | 若者海外就職者 |
キーワード3 | 女性海外永住者 |
キーワード4 | ワーキング ホリデー |
キーワード5 | |
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