詳細 | |
---|---|
学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2023 |
ゼミ名 | 冨田 安信 |
タイトル | 日本の私立大学のレジリエンスについて―同族経営の視点から― |
内容 | 18歳人口が減少を続けているにもかかわらず、なぜ私立大学は倒産しないのか。本論文では、その理由を明らかにすることを試みている。2000年代半ば以降、日本の18歳人口は年々減少している。そのため、多くの私立大学が定員割れを起こし、大学の倒産が相次ぐと予想された。しかし、実際にはほとんどの大学は倒産することなく存続している。その要因として従来、短期大学から4年制大学への学生の移動が起こったことや奨学金の受給者の拡大等が挙げられてきた。しかし、ジェレミー・ブレーデンとロジャー・グッドマンは『日本の私立大学はなぜ生き残るのか』の中で、日本の私立大学が生き残っている要因として、「同族経営」の大学が多いことを挙げている。著者は、同族経営大学の「存続が最優先」と考える姿勢が私立大学のレジリエンス(粘り強さ・回復力)に繋がっていると指摘する。次に、一般の同族経営企業の特徴を調べた結果、同族経営に共通する特徴として「存続が最優先」と考える点や「危機に迅速に対応できる」点が浮かびあがった。これらの特徴は大学の存続において大きな強みとなるため、同族経営は私立大学存続の大きな要因であると結論づけた。 |
講評 | 定員割れしている私立大学がなぜ倒産しないのかを考察した。その理由の1つは私立大学には同族経営の大学が多く、同族経営は大学存続が最優先であり、定員割れ解消に向けて迅速で強力なリーダーシップを発揮できることである。 |
キーワード1 | 私立大学 |
キーワード2 | レジリエンス |
キーワード3 | 同族経営 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
戻 る |