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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2023 |
ゼミ名 | 冨田 安信 |
タイトル | 高齢者の就業率と働き方の国際比較 |
内容 | 本論文は国ごとで高齢者就業率が異なる原因を探り、日本の就業率が高い原因、他国の引退年齢が早い原因を明らかにすることが目的である。先進諸国の中で日本の高齢者就業率は25.2%と最も高く、上昇を続けている。過去には60歳から年金を受け取り引退することが一般的であったが、近年では70歳代でも働く高齢者が増加している。一方、ヨーロッパでは、高齢者の就業率は低く、50代で早期引退する人も少なくない。国ごとで高齢者就業率が異なることを、年金制度、働き方の柔軟性、仕事への価値観の3つの要因から説明する。日本の高い就業率は、長く働き続けられる労働環境、高齢者の仕事への価値観、就業意欲の高さが影響していた。一方、他国の引退年齢が早い原因として、仕事よりプライベートを重視する傾向は共通しているが、国によって異なる原因もある。アメリカは年齢差別がなく引退年齢が自由で、若いときから早期引退を視野に入れて働く人が多い。フランスは働き方の多様性はないが、早期引退文化が強く根付いている。ドイツは多様な働き方はできるが、公的年金など引退後の保障が充実しているため就業率が低い。 |
講評 | 先進諸国の間で高齢者の就業率が異なる要因は公的年金制度、雇用形態の多様化、就業意識の違いによる。欧米では早期に引退する人が少なくないが、アメリカでは定年制がなく、人々が自由に引退年齢を決めていることもその理由である。 |
キーワード1 | 高齢者就業率 |
キーワード2 | 年金制度 |
キーワード3 | 働き方多様性 |
キーワード4 | 仕事価値観 |
キーワード5 | |
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