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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2023 |
ゼミ名 | 冨田 安信 |
タイトル | 初任給引き上げと人事制度の関係から紐解く日本の人事制度の変化 |
内容 | 本論文は、日本企業における初任給引き上げの動向とその背後にある経済的状況や影響に焦点を当てている。少子高齢化やIT業界の人材不足の影響により新卒採用の競争が激しくなり、初任給引き上げが人材獲得の戦略となっていること、企業はメンバーシップ型や年功的な職能給からジョブ型や職務給への移行を進め、これによって初任給引き上げの際の経済的負担を軽減していることが明らかとなった。初任給引上げがもたらす影響としては、人材獲得競争で企業が優位に立ち、優秀な人材を確保できることが挙げられる。また、ジョブ型や職務給への移行は従業員に柔軟性や成長の機会を提供し、組織内の生産性向上や実力主義の導入によるモチベーション向上も期待される。将来的には、中途採用や転職活動がより活発化し、異なる業界や分野から経験豊富な人材が参入しやすくなると予想される。企業が実力主義に基づいた給与体系を導入することで、優れた人材の獲得と企業の成長が促進されることが見込まれる。 |
講評 | 近年、多くの企業が新卒人材を確保しようと初任給を大幅に引上げている。初任給を大幅に引き上げた企業を事例に、ジョブ型雇用であれば、初任給引上げが従業員全体の賃金上昇にはつながらないことを明らかにした。 |
キーワード1 | 初任給 |
キーワード2 | 脱年功型賃金 |
キーワード3 | ジョブ型 |
キーワード4 | 人材不足 |
キーワード5 | |
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