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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2023 |
ゼミ名 | 松山 一紀 |
タイトル | チームスポーツにおける原因帰属の解明 -組織力向上への展望- |
内容 | 個人成績とチーム成績が必ずしもイコールではないチームスポーツにおいて、個人成績が振るわなかった場合、選手は何に原因を帰属させるのか。本論文では、この問題意識をもとに、試合での実力未発揮がスポーツ選手の心理面に大きな影響を及ぼしている実態に目を向け、全国の大学体育会に所属する選手を対象にアンケート調査を実施した。 調査結果から、相互依存性の低い競技に所属する選手は、原因を環境に帰属する傾向が強いことが明らかになった。また「クラブ」と「チーム」では、環境原因に対する影響力の有し方に違いがあるという興味深い結果が得られた。そこで、一見似たような「クラブ」と「チーム」を分類すべく、機能体組織と共同体組織の機能に目を向け、環境原因対する影響力に違いが生じる理由を解明していった。更に、効果的なリーダーシップ、フォロワーシップを論じることで、「良い組織」の定義づけを行った。 本調査を実施し原因帰属の明確化は、組織に属する人の特性や課題把握、チーム成長に繋がる有力な手段になるとの確信に変わった。今後、組織力向上への可能性を秘める原因帰属について継続的に検討してみたい。 |
講評 | 自身が所属するソフトボール部および交流のある他大学にも協力を仰ぎ、得られた125の有効回答を、多変量解析などによって分析した実証研究の労作である。思うような成績が残せなかったときに、選手たちのどのような態度が、監督や采配などといった競技環境に原因を帰属させることになるのかについて分析をしている。結果、「チーム」に対する愛情は環境に原因を帰属させる一方で、「クラブ」に対する愛着は全く逆であることが明らかになった。とても、興味深い結果ではあるものの、この違いが、もっと明瞭に表現されていれば、さらによい論文になっただろう。 |
キーワード1 | 原因帰属 |
キーワード2 | 組織力向上 |
キーワード3 | リーダーシップ |
キーワード4 | フォロワーシップ |
キーワード5 | |
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