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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2023 |
ゼミ名 | 松山 一紀 |
タイトル | フォロワーシップ分類と日本サッカーの特徴からみる日本人のフォロワー特徴 |
内容 | 本論文では、Kelley、松山らのフォロワーシップ分類と日本サッカーの特徴から、日本人フォロワーの特徴を考察したものである。 主に参考にしているフォロワーシップ分類は松山モデルのものであり、従我と観我という尺度によって受動的忠実型、能動的忠実型、プロアクティブ型にタイプ分けされている。日本サッカーの特徴からは日本人サッカー選手の特徴や日本人サッカー選手の競争環境などから、日本人フォロワーについて考察している。 結果としては、フォロワーシップ分類からは従我は発達しているが、観我の面で回りからの刺激を感じ取ることはできているが、行動に移す際に責任が伴うことも相まって意識的に抑制してしまっているという面が見えてきた。日本サッカーの特徴からは、日本人サッカー選手の特徴でもある適応能力の高さが積極性や能動性を失わせており、またサッカーを行う環境においても、競争力の高い欧州や南米に比べ、社会環境が豊かであるが故の競争力ひいては積極性の低下につながっていることが分かった。 |
講評 | ケリーや、カーステン、松山といった代表的なフォロワーシップ研究を丁寧に読み解き、整理している。特に、松山の観従理論と真正面から格闘している点は評価できる。本論文の何よりもの特徴は、フォロワータイプ論を用いて、日本サッカーの特徴や課題を浮き彫りにしている点であろう。ストライカーをプロアクティブ型フォロワーとして捉え、それゆえ、日本ではストライカーが育ちにくいとしている点も興味深い。とはいえ、当初の予定通り、量的実証研究にもチャレンジしてほしかった。 |
キーワード1 | フォロワーシップ分類 |
キーワード2 | 観我 |
キーワード3 | 従我 |
キーワード4 | 日本人的特徴 |
キーワード5 | 日本サッカーの特徴 |
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