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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2023 |
ゼミ名 | 松山 一紀 |
タイトル | 日本酒蔵の労働とカリスマ的リーダーシップ |
内容 | この論文は自らも籍を置いている「労働集約的」である酒蔵で働く中で感じた「蔵人は何をワークモチベーションに働いているのか」「カリスマ的なリーダーの存在が私を含む労働者のモチベーションを向上させているのではないか」という仮説をもとに調査を行った論文である。現在、全国の酒蔵数は減少傾向にある。それは様々なハードルが酒蔵運営を前に存在しているからだ。後継者不足、若者の新規参入の減少、新たな酒蔵の創業の難易度の高さなどだ。世間的に見ても労働が過酷と言われる酒蔵で働く蔵人たちに聞き取り調査を併せて行い、リーダーがカリスマ的なリーダーシップを発揮できる人間であった場合、蔵人たちのワークモチベーションが高まることが分かった。またそれら調査に加え、日本酒蔵が持つ経済的な可能性と課題を今一度考えることができた。蔵人のワークモチベーションの向上とストレスの緩和を実現することで、日本酒蔵の労働環境の見直しにつながると考えている。 |
講評 | 日本の酒蔵で働く人々の労働実態を炙り出そうとしている、極めてユニークな論文である。執筆者本人がアルバイトとして働いているため、参与観察者としての記述に、ある種の生々しさが感じられる。聞き取り調査をしている点も評価できる。いわゆる職人の世界において、労働者のモチベーションが何によって引き出されるのか、という点について考察しているところも面白い。ただ、経営トップのカリスマ性がモチベーションの源泉になっているのは理解できるものの、それありきで議論を進めてしまっている点に物足りなさを感じる。 |
キーワード1 | 労働集約性 |
キーワード2 | ワークモチベーション |
キーワード3 | カリスマ的リーダーシップ |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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