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学科 産業関係学科
年度 2023
ゼミ名 三山 雅子
タイトル 過労死・過労自殺についての研究
内容 本論文では、過労死・過労自殺といった日本の社会問題に注目して、どの様にすれば過労死や過労自殺で亡くなる労働者を減らすことができるのか明らかにする。明らかにした上で、企業として過労自殺を防ぐためにできることは何か、労働者個人としても、どの様な働き方をすれば過労に陥らないか明らかにすることが本論文の目的である。先行研究からは、36協定で労働時間が決められていても、事情によっては36協定の上限を超えて長時間労働ができてしまうことや、労働者は転職した後の将来が不安で、どんなに今の会社がしんどくても転職に踏み出せないことが示されていた。それゆえ、過労自殺の原因として、日本では当たり前のようにある長時間労働や、しんどい会社を辞めたくても辞めることができない背景に注目した。そして、日本で過労死や過労自殺が起きてしまう背景と原因を明らかにした上でドイツとの働き方の比較も行った。その結果、ドイツには労働者を長時間労働から守る制度があることや労働者個人が働くことよりも自分の人生や家族との時間に重きを置く考え方をしているなど、日本とドイツとでは働き方が大きく異なっていることがわかった。ドイツとの比較の結果、過労死・過労自殺といった日本の社会問題に対して、企業や国の労働者を守る制度に抜け道が無いように徹底しなければならないことや、労働者個人としても働くことに関して会社のために働く考え方から、自分や家族のために働く意識を持つべきであると考えた。
講評 今後、自分自身が働いていく上でどうしても考えなければいけないことを取り上げているというテーマ設定の切実さが、資幅広い資料の読み込みにつながり、考察の深さに結びついている。
キーワード1 過労死
キーワード2 過労自殺
キーワード3 長時間労働
キーワード4 パワーハラスメント
キーワード5  
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