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学科 教育文化学科
年度 2023
ゼミ名 奥井 遼
タイトル コンテンツツーリズムの魅力の成り立ち ―アニメ聖地巡礼より見る視点―
内容  本論文では、「アニメツーリズム」、「聖地巡礼」というキーワードをもとに、ある土地がアニメの「聖地」としていかに成立していくのか、またアニメの中で「聖地」がいかに表現されているのかについて考察した。これまでアニメの聖地をめぐっては地域振興の研究と結びつくことが多く、それぞれの土地がどのように観光地として成り立ってきたかの研究がなされてきた。これらの蓄積の上に、本論文では、有名なアニメの巡礼例を具体的に取り上げ、アニメツーリズムとして流行した場所や、舞台となっていながら聖地としてのアピールをしていない場所などに実際に足を運び、土地ごとの特色やその成立過程を明らかにした。またアニメの中で現れた場面を取り上げ、いかなる表現がなされているのか、何がファンたちを惹きつけているのかについて考察した。
講評 アニメに登場する場面やモデルとなった(あるいはそう噂される)地域が「聖地」化するまでの過程、その後のファン行動のありようを、現地調査やアニメそのものの分析から明らかにしようとした論文である。観光や地域振興といった文脈において論じられることの多いテーマであるが、本稿ではアニメの創作過程やファンたちの行動原理といった点に目をつけ、いわば「聖地」が生成するまでの過程の解明に挑んだ。理論的に掘り下げるところまでは至らなかったという課題は残るものの、代表的な地域をピックアップし、それぞれの特徴やファン行動(風景を写真に収める、グッズを買うなど)をまとめたことによって、ファンたちがいかにその場を経験しているのかの一端を明らかにすることに成功している。
キーワード1 コンテンツツーリズム
キーワード2 聖地巡礼
キーワード3 サブカルチャー
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