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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2023 |
ゼミ名 | 奥井 遼 |
タイトル | 小型船舶の操縦技術の習得 ―体育会ヨット部での事例をもとに― |
内容 | 本稿では、筆者の体育会ヨット部での事例をもとに、どうすれば安全に船舶を操縦することができる技術を習得することが可能になるかを操縦者自身の視点から明らかにした。調査の結果、操縦技術の向上には第一に、操縦経験を積み、操縦者自身でハンドル操作やレバー操作の感覚を掴むことが重要であることが示された。また、操縦経験を積むこと以外にも、船の動き方や構造に関する理論の理解が補助的な要素として効果的に働き、操縦技術を向上させる場合があることが示された。さらに、操縦技術を向上させるだけでなく、五感を鋭敏に働かせながら操縦することで環境の変化や船の変化に敏感に気づくことができ、事故を未然に防ぎながら安全に操縦することが可能となることが示された。小型船舶の操縦者は、実践を通じた適切な操縦技術の習得だけでなく、五感を用いて環境や船の変化を敏感に察知する能力の習得が求められることが明らかとなった。 |
講評 | 体育会ヨット部のマネージャーが小型船舶を乗りこなしながらプレーヤーをサポートすることは、関係者を除いてあまり知られていない。マネージャーとして活躍してきた筆者が、小型船舶の操縦という事例に注目し、波や風といった自然環境に適応しながら安全に船舶を運転するにはどのような学びがありうるのだろうかという問いをもとに考察を行った。具体的な成果として、初心者から熟練者に至るまでの技術の習得プロセスを描き出し、恐慣れ、理論てき理解、怖心の克服、といったいくつかのフェーズが習得を促すポイントになりうることを突き止めた。少数の事例をもとに考察しているため一般的な結論を導くところまでは至っていないものの、刻々と変わりゆく自然環境のなかで船を動かす経験がありありと散りばめられた事例研究となった。 |
キーワード1 | 暗黙知 |
キーワード2 | 非言語 |
キーワード3 | 小型船舶 |
キーワード4 | 操縦技術 |
キーワード5 | 感覚 |
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