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学科 教育文化学科
年度 2023
ゼミ名 兒島 明
タイトル 日韓教科書比較?読み手が感じる両国の歴史記述の印象?
内容 本稿では、文献調査に加え計2回にわたるアンケート調査をもとに日韓両国の出身者を対象として教科書の読み手すなわち歴史学の専門家ではない教育の受け手が、それぞれの教科書から率直にどのようなことを感じ取るのかという点に注目して検討した。得られた知見は以下の二点に整理できる。第一に、歴史認識問題はマスメディアの報道だけではなく、学校の授業やそこで使用される教科書などの歴史教育に起因する部分が最も大きい。すなわち日韓の歴史教科書を比較することで両国の歴史認識問題の本質に迫ることができる。第二に、日韓教科書比較から多くの対象者が感じ取った「記述の分量の違い」は教科書の章区分などの全体構成、ページのレイアウト、そして添付される写真・資料の数に大きな影響を及ぼし、読み手に与える印象を大きく左右する根本的要因となる。

講評 本論文は、日韓両国間で歴史認識のずれが生じる原因について、教科書の歴史記述の相違に着目して解明しようとするものです。教科書の歴史記述については、国家間の教育制度や具体的な記載事項を比較した研究が多く蓄積されていますが、本論文で焦点を合わせるのは、専門家ではない読者が両国の教科書の歴史記述を比較して抱く印象です。オンラインでのアンケート調査で行うには容易な課題ではなく、研究手法についてはさらなる工夫が求められますが、読者に注目した意義は大きいと言えるでしょう。
キーワード1 歴史認識問題
キーワード2 教科書比較
キーワード3 分量の違い
キーワード4 読み手に与える印象
キーワード5  
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