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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2010 |
ゼミ名 | 冨田 安信 |
タイトル | 播州織が盛んであった頃 ~祖父・祖母が語る~ |
内容 | 私は卒業論文のテーマに「播州織」というキーワードを主に考察した。私の生まれ故郷である兵庫県西脇市は、日本列島の中心地とされ、地場産業である播州織が有名である。私の親族、母親が播州織工場で働いており,私自身、幼い頃から播州織が身近な存在であったことから、このテーマを選んだ。 播州織とは、まず糸を各色に染め上げ、これらの色糸を使っていろいろな模様に織り上げる織物のことである。これを先染め織物と呼び,先染綿織物の全国シェア80%を誇っている。 播州織は1987年に生産量のピークを迎え、1990年からは右肩下がりに生産量が下がった。そして、現在に至っても衰退は続いている。 この播州織の歴史に欠かせない人物が、宮大工の飛田安兵衛である。この人物が、播州織の立役者であり、この人物が存在しなければ播州織はなかったであろう。 この卒業論文の軸になるのが、祖父・祖母との会話である。資料や本などの情報だけでなく、実際の体験談を聞きたいと思い、祖父、祖母のもとへ足を運んだ。播州織が盛んであった頃の町の話など、祖父・祖母は懐かしそうに話してくれた。 播州織は現在衰退している。この現状を活性化させたい、1980年代のときのような元気を取り戻したいという西脇市の動きが数多く存在する。それは、年に1度行われる西脇市織物祭り。地元の高校生が播州織を使った衣装でファッションショーをするなどしている。また、播州織をたくさんの方が、親しめるように数多くの取り組みがなされている。 西脇市に播州織は欠かせないものである。それを守っていこうと市民たちは今も努力し続けている。 |
講評 | 産業関係学科では学生にどんどんレポートを書かせますが、それに慣れてしまって、「2,000字くらいのレポートなら、パソコンの前に30分も座っていれば書ける」と安易に考えてしまう学生がいるようです。そんな気持ちで卒業論文を書き始めてしまうと、学生も教員も苦労します。今年度のゼミ紹介には、「3回生のときにレポートを書く楽しさを経験してもらい、それを卒業論文の執筆につなげたい」と書いたのですが、看板倒れに終わりました。来年度はなんとかやってみたいと思います。 |
キーワード1 | 播州織 |
キーワード2 | 飛田安兵衛 |
キーワード3 | 兵庫県西脇市 |
キーワード4 | 衰退 |
キーワード5 | 祖父・祖母 |
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