詳細 | |
---|---|
学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2023 |
ゼミ名 | 阿形 健司 |
タイトル | アルバイトの継続就業に必要なリーダーシップスキル ーケーススタディを通して― |
内容 | 組織の中で必要なものはリーダーの存在である。しかし、誰しもがリーダーシップを発揮し、組織をまとめる力があるとは限らない。筆者はアルバイト先での店長の交代を通して、働く環境の変化を経験し、組織をまとめる能力や上司と部下との関係性の重要さを感じ取ってきた。中村(2010)においても、フォロワーの自律性やコントロール感を高める様なリーダーシップの在り方や、フォロワー自身のやりがいや生きがいの内面に焦点を当てた研究に関心が持たれるようになったと論じている。そこで、筆者が実際に働く店の店長及びパート・アルバイト7名に聞き取り調査を行い、店長がパート・アルバイトに行った働きかけとそれに対するパート・アルバイトの反応を伺った。その結果、店長がパート・アルバイトに対して主体性を与えることが決して良い効果をもたらす訳ではないと分かった。しかし、店長の働きかけ、特にコミュニケーションがパート・アルバイトの労働意欲、継続意欲につながるという結果が得られた。また、パート・アルバイトの基幹労働化に加え、人間関係上でのフラット化が進展していることを見出した。 |
講評 | 多忙で知られる飲食店において学生アルバイトは事業継続に必要不可欠な人材である。その学生アルバイトが働きやすい職場を実現するには飲食店長のどのようなリーダーシップが必要かを探索した論文である。ある飲食店の店長とそこで働く学生アルバイト、主婦パートという立場が異なる三者に聞き取り調査を行ったところ、「“飲食店店長のパート・アルバイトに対する働きかけ”が働くモチベーションになる」という仮説は、学生アルバイトについては支持されたが主婦パートについては支持されないという結果が得られた。当初の仮説は全面的には支持されなかったものの、聞き取り調査によって想定していなかった職場の人間関係について事実発見できたところが評価できる。 |
キーワード1 | リーダーシップ |
キーワード2 | パート・アルバイト |
キーワード3 | モチベーション |
キーワード4 | コミュニケーション |
キーワード5 | |
戻 る |