詳細 | |
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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2023 |
ゼミ名 | 阿形 健司 |
タイトル | 外国人労働者が働きやすい社会の実現に向けて |
内容 | 近年の日本では少子高齢化による労働力不足が問題視され、労働力不足を補うものとして外国人労働者の導入が注目されている。しかし、外国人労働者問題は絶えず発生しており、円安の影響により出稼ぎ国としての人気も下がっている。さらに、日本が「労働力」として外国人労働者の受け入れを始めたのは近年であり、制度が十分に整っているとは言えない。そこで、生活環境や外国人労働者の受け入れ制度の変遷が似ている韓国、台湾に絞って制度を比較し、日本が学ぶことができる点についてまとめた。制度を整理・検討したことで、人権問題や送出し国の制度の違いなど、受け入れ国側の制度改善だけでは解決が難しい課題点が見つかった。そこで、地域との関係性が外国人労働者にとって大きな意味を持つと考え、これから先日本が「外国人労働者」とどのように関わり、どのような対応を取るべきか、外国人労働者が働きやすい社会とはどのようなものであるかについて、韓国・台湾の制度の事例や地域社会との関係を踏まえて考察を行った。その結果、外国人労働者が働きやすい環境を作るためには制度を充実させるだけではなく、地域社会との良好な関係性やサポートが求められると考えた。 |
講評 | 急速に進む少子高齢化社会の日本では労働力不足が懸念されている。この問題の解決策として外国人労働者の労働力を活用することが検討されている。日本においては既に外国人労働力に依存している産業が存在するが、法的・社会的な位置づけが曖昧なため、さまざまな問題を引き起こしている現状がある。著者はこうした実情に目を向けて、単に労働力としての外国人ではなく共に生きる生活者としての外国人をいかに受け入れることができるかを追究しようとした。法律を整備することもさりながら、地域社会の住民が外国人との共生を実現できるか模索することの必要性を論じている。著者自身の一次資料を入手できればより説得的な議論になったと思われる。 |
キーワード1 | 外国人労働者 |
キーワード2 | 技能実習制度 |
キーワード3 | 地域社会 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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