| 詳細 | |
|---|---|
| 学科 | 産業関係学科 |
| 年度 | 2023 |
| ゼミ名 | 寺井 基博 |
| タイトル | 日本の転職の現状とその要因 |
| 内容 | 日本で高まっている転職の話題性。しかしながら、実際に転職者数は大きく増加していない。そこで、転職に関する情報を、論文やインターネット記事で収集した。そして、日本の転職現状や課題を整理して、企業や労働者がどういった問題や考えを抱えているのか調べた。情報収集を通し、自身の持つ、表面上の転職に関する知識、そして、村上臣(2021)が述べている「転職社会」と、日本の現状のギャップを感じた。そして、転職の現状課題の要因には、日本の雇用慣行が大きく関わり、制度の充実化を少しずつ測って改善を試みても、根本的な問題は解決されないことを知った。そのため、「転職が増加しているから、これから先は自由にキャリアが選べる時代」という認識ではなく、「終身雇用が崩壊し、企業に依存することができない時代」といことを念頭に置き、日本の労働者は日々自身のキャリアを見つめ直し、目標意識や情報収集を怠らないことが重要になってくると結論づけた。 |
| 講評 | 本論文は、日本における転職の実態を明らかにしようとする文献研究である。公的な統計調査によって転職の状況を把握した上で、転職に関する種々の文献を渉猟している。そこから、現在の転職をめぐる議論は、「自由にキャリアが選べる時代」というよりも「終身雇用が崩壊し、企業に依存することができない時代」の到来が念頭に置かれていることを確認して、個々人が自らのキャリアを見つめ直すことが必要であると結論付けている。本論文は、先行文献を丹念に読み込んだ意欲的な研究であり、現在の日本の転職市場は新卒一括採用におけるミスマッチを修正する補完的な機能を果たしていることが明らかにされた。 |
| キーワード１ | 転職 |
| キーワード２ | ジョブ型 |
| キーワード３ | 日本型雇用 |
| キーワード４ | 労働市場の流動化 |
| キーワード５ | |
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