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学科 教育文化学科
年度 2010
ゼミ名 中村 百合子
タイトル 「新書ブームの歴史的研究~NDL-OPACの所蔵データに基づいて~」
内容 近年、新書ブームが起きていると聞く。しかし、一方で新書や新書ブームの統一された定義はない。本論文では、新書の歴史的変遷と新書ブームについて明らかにした。第一章において、国立国会図書館の所蔵データから新書の出版に関するデータを収集し、それに基づいて、新書ブームを、第一次新書ブーム(1978年~1956年)、第二次新書ブーム(1963年~1971年)、第三次新書ブーム(1978年~1979年)、第四次新書ブーム(2000年~)の全4回と定義した。続いて第二章では、各新書ブームの発生の原因と特徴について整理した。その結果、出版点数が急増するのは経済不況が原因であるということが明らかになった。また、岩波新書が示した「教養」新書としての性格の変化については、参入する出版社の増加によってその性格の拡散が導かれたことと、教養主義の没落による「教養」の意味の変化したことが、その背景にあったと指摘した。
講評 独自の問題意識から,一定の時間をかけてひとつの問題を深く考えるという態度で,意欲的に卒業論文に取り組めたと思います。最後の執筆と推敲にはもう少し時間が欲しかった点は,少し残念でした。
キーワード1 新書
キーワード2 新書ブーム
キーワード3 出版
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