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学科 社会学科
年度 2010
ゼミ名 鯵坂 学
タイトル 国際化する日本社会における国際結婚の変化
内容  高度経済成長期以降、日本人の結婚観がそれまでのイエ本位の結婚から個人本位の結婚に変化し、それに「国際化」の流れが影響を与え、現在「国際結婚」は、日本の婚姻件数のうち約10分の1にまで増加している。本稿では、実際に国際結婚をしている人々が普段どのような結婚生活を送っているのかを「国際結婚の配偶者選択」「国際結婚の異文化適応状況」「国際結婚に対する社会の寛容度」に焦点を当て4組の国際結婚カップルにインタビュー調査を行った。その結果、それぞれの共通点として、たとえ外国人との結婚であっても「人物重視の1人の異性との結婚」として相手を捉え、また相手の文化を新たに知れることをプラスに考えていることが分かった。これは、日本の国際化社会が、日本人の外国人に対する壁や偏見を取り除いた結果だと考えられる。よって今後ますます広がる国際化と共に、国際結婚の割合も増加の途をたどるであろうと考えられる。
講評  結果として卒業論文の完成度にはかなりの差が見られた。もう少しで修士論文並みになるような高度なものと、先行研究や資料の一部を引用しただけの「つまらない」ものがあった。卒論で明らかにする課題をしっかり持ち、先行研究を的確に理解し、それに基づいて明確な分析枠組みを持っていたかどうかが、卒論の出来不出来の要因となった。その差異の原因は、就職活動の終了の時期による時間的なものあったが、大学生活最後の作品である卒論に取り組む各自の姿勢が大きかったのではと推察している。時間があったのに適当に論文をまとめた人、時間的に困難があっても、フィールド・ワークや資料収集にしっかり取り組んだ人もあった。
 なお、3回生までの社会学科の授業の内容をあまり吸収していないと思われる論文もかなりあった。また、論文を書く視点が自己の日常的な経験に留まり、錯綜する現代社会を理解しようとする社会学的想像力が身についていないのでは、と感じられる論考もあった。
キーワード1 国際結婚
キーワード2 国際化
キーワード3 国際結婚の配偶者選択
キーワード4 国際結婚の異文化適応状況
キーワード5 国際結婚に対する社会の寛容度
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