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学科 | 社会学科 |
年度 | 2010 |
ゼミ名 | 鯵坂 学 |
タイトル | 伝統家屋保存の取り組みと住民の思い ―ソウル・북촌한옥마을(北村韓屋村)を事例に― |
内容 | 観光人気が高まる韓国において近年、歴史的景観保全の動きが盛んになっている。その1つに「韓屋地区保存」の取り組みがある。韓国の首都・ソウル市の北村地区では「韓屋登録制」という制度によって韓国の伝統家屋である「韓屋」の保存活動が行われている。多くの観光客が集まる観光スポットとしての評判も高まりつつある北村。しかし一方で、地域住民の間には支援制度の不備や観光地化による住環境の悪化などから不満が生じ、問題となっている。その様は京都における町家ブームとも類似している。今回、「韓屋」について追求する中で、地域住民同士のつながりや町づくり、観光産業など様々な社会的関係を見ることができ、研究の大きな焦点ともなった。「伝統家屋と人の暮らし」また「観光地における地域住人の住環境」はこれからどうあるべきなのか。観光地化による地域住民の暮らしの弊害についても着目し、北村地区でのインタビュー調査を中心に考察する。 |
講評 | 結果として卒業論文の完成度にはかなりの差が見られた。もう少しで修士論文並みになるような高度なものと、先行研究や資料の一部を引用しただけの「つまらない」ものがあった。卒論で明らかにする課題をしっかり持ち、先行研究を的確に理解し、それに基づいて明確な分析枠組みを持っていたかどうかが、卒論の出来不出来の要因となった。その差異の原因は、就職活動の終了の時期による時間的なものあったが、大学生活最後の作品である卒論に取り組む各自の姿勢が大きかったのではと推察している。時間があったのに適当に論文をまとめた人、時間的に困難があっても、フィールド・ワークや資料収集にしっかり取り組んだ人もあった。 なお、3回生までの社会学科の授業の内容をあまり吸収していないと思われる論文もかなりあった。また、論文を書く視点が自己の日常的な経験に留まり、錯綜する現代社会を理解しようとする社会学的想像力が身についていないのでは、と感じられる論考もあった。 |
キーワード1 | 韓屋 |
キーワード2 | 韓国 |
キーワード3 | 北村 |
キーワード4 | 伝統家屋 |
キーワード5 | 景観保全 |
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