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学科 | 社会学科 |
年度 | 2010 |
ゼミ名 | 鯵坂 学 |
タイトル | 介護職が女性によって担われてきた背景 ―介護労働者へのインタビュー調査から― |
内容 | 今まで介護は、家族が中心となっておこなわれてきたが、高齢化が深刻なものとなっている現在、家族だけでは介護が担いきれない状況となっている。その中で、介護保険制度が成立し、社会全体で高齢者を支える介護サービスが広まり利用者も増加している。また、介護サービスの担い手である介護労働者のニーズも高まっているが、約8割が女性によって担われているのが現状である。この背景には、介護が女性によって担われてきた性別役割分業というジェンダー観、介護労働者の労働実態が影響していると考えられる。 本稿では、なぜ介護職に女性が多いのか、まず先行研究から考えられる3つの仮説を立て、さらに介護労働者にインタビュー調査をおこなった。その内容から仮説について分析、考察していき、結果を述べる。 |
講評 | 結果として卒業論文の完成度にはかなりの差が見られた。もう少しで修士論文並みになるような高度なものと、先行研究や資料の一部を引用しただけの「つまらない」ものがあった。卒論で明らかにする課題をしっかり持ち、先行研究を的確に理解し、それに基づいて明確な分析枠組みを持っていたかどうかが、卒論の出来不出来の要因となった。その差異の原因は、就職活動の終了の時期による時間的なものあったが、大学生活最後の作品である卒論に取り組む各自の姿勢が大きかったのではと推察している。時間があったのに適当に論文をまとめた人、時間的に困難があっても、フィールド・ワークや資料収集にしっかり取り組んだ人もあった。 なお、3回生までの社会学科の授業の内容をあまり吸収していないと思われる論文もかなりあった。また、論文を書く視点が自己の日常的な経験に留まり、錯綜する現代社会を理解しようとする社会学的想像力が身についていないのでは、と感じられる論考もあった。 |
キーワード1 | 介護職 |
キーワード2 | 高齢化 |
キーワード3 | 性別役割分業 |
キーワード4 | ジェンダー |
キーワード5 | |
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