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学科 | 社会学科 |
年度 | 2010 |
ゼミ名 | 鯵坂 学 |
タイトル | 関西ユダヤ教団の実態 ―日本に暮らすユダヤ人のアイデンティティとは― |
内容 | 兵庫県神戸市北野地区にあるシナゴーグでの調査を中心に、世俗的な国であるとされている日本で暮らしているユダヤ人は、どのようにして自己のアイデンティティを維持、形成しているかについて論じている。ユダヤ人の分類には、伝統による違いから、アシュケナージ、セファルディという違いがあり、戒律を重視する度合いの違いから、正統派、保守派、改革派、という違いがある。この違いによって、日本での彼らの暮らし方や、ユダヤ人の定義として考えていることも異なっていた。この論文では、これらの違いを比較していくとともに、一般的なユダヤ人の定義として当てはまらない子供たちの教育と、それを取り巻く大人たちの考えについて、関西ユダヤ教会の基本情報とともに論じている。功しているのである。 |
講評 | 結果として卒業論文の完成度にはかなりの差が見られた。もう少しで修士論文並みになるような高度なものと、先行研究や資料の一部を引用しただけの「つまらない」ものがあった。卒論で明らかにする課題をしっかり持ち、先行研究を的確に理解し、それに基づいて明確な分析枠組みを持っていたかどうかが、卒論の出来不出来の要因となった。その差異の原因は、就職活動の終了の時期による時間的なものあったが、大学生活最後の作品である卒論に取り組む各自の姿勢が大きかったのではと推察している。時間があったのに適当に論文をまとめた人、時間的に困難があっても、フィールド・ワークや資料収集にしっかり取り組んだ人もあった。 なお、3回生までの社会学科の授業の内容をあまり吸収していないと思われる論文もかなりあった。また、論文を書く視点が自己の日常的な経験に留まり、錯綜する現代社会を理解しようとする社会学的想像力が身についていないのでは、と感じられる論考もあった。 |
キーワード1 | 正統派 |
キーワード2 | 保守派 |
キーワード3 | 改革派 |
キーワード4 | 定義 |
キーワード5 | 子供 |
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