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学科 | 社会学科 |
年度 | 2010 |
ゼミ名 | 鯵坂 学 |
タイトル | ディズニーランドが日本で成功した理由―アメリカ文化受容の在り方を視点として― |
内容 | 1983年4月15日、アメリカ以外に初めてディズニーのテーマパーク「東京ディズニーランド」が日本に誕生した。その後、27年経った今でも入場者数を増やし続け、根強い人気を誇っている。そこで、本稿では、アメリカ文化を象徴するディズニーランドがどのようにして日本に受け入れられ、成功に至ったのかを東京ディズニーランドでのフィールドワーク、文献調査を中心に追求している。その結果、東京ディズニーランド成功の理由は、〈日本人がもつアメリカへの憧れ〉と〈ジャパナイゼーション〉という結論にたどり着いた。戦前から、日本にアメリカ文化が輸入され、その媒体を通して日本人はアメリカに対して憧れの感情を持つようになった。その憧れの対象であるアメリカの良い部分を忠実に再現しているのがディズニーランドである。それゆえ、日本人はアメリカ文化である東京ディズニーランドを受け入れることができた。しかし、東京ディズニーランドはアメリカ文化をそのままの形で輸入したものではなく、日本の文化に合わせて巧みにジャパナイゼーションされているため、成功しているのである。 |
講評 | 結果として卒業論文の完成度にはかなりの差が見られた。もう少しで修士論文並みになるような高度なものと、先行研究や資料の一部を引用しただけの「つまらない」ものがあった。卒論で明らかにする課題をしっかり持ち、先行研究を的確に理解し、それに基づいて明確な分析枠組みを持っていたかどうかが、卒論の出来不出来の要因となった。その差異の原因は、就職活動の終了の時期による時間的なものあったが、大学生活最後の作品である卒論に取り組む各自の姿勢が大きかったのではと推察している。時間があったのに適当に論文をまとめた人、時間的に困難があっても、フィールド・ワークや資料収集にしっかり取り組んだ人もあった。 なお、3回生までの社会学科の授業の内容をあまり吸収していないと思われる論文もかなりあった。また、論文を書く視点が自己の日常的な経験に留まり、錯綜する現代社会を理解しようとする社会学的想像力が身についていないのでは、と感じられる論考もあった。 |
キーワード1 | ディズニー |
キーワード2 | アメリカ文化 |
キーワード3 | ジャパナイゼーション |
キーワード4 | |
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